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「誇り」について

2009年08月19日

boss

豊松さんの大将、数年前から元気がなかった。
疲れている様子だった。
去年の夏などは「辞めたい」とほのめかすなど、弱気だった。

実は今回、予約を取ってもらうに当たり、
店が続いているか不安だった。

大将が元気かどうか心配だった。

ところが、一年ぶりに行ってみて、感動した。

某ラーメン店や某ハンバーガー店など、
値上げしたうえに、料理の内容や質を下げる店が、
最近とても目立つ。
毎月1回、松陰神社へ参拝した後で行く、
梅ヶ丘のうなぎ店も同様だ。
値上げしたうえに、蒲焼きのうなぎの大きさが格段に小さくなった。
それも、行くたびにそのことを感じさせる。(いい加減にせえよ!)

最近の経済状況からみて、経営的に苦しいのはよく分かる。
でも、そうした店が当たり前になっているなか、
豊松さんの「料理」を口にして、
改めて凄い!と実感した。

完璧に、以前と、変わらなかった。

と言うか、おしんこの美味さは磨きがかかっていた。
うな重の蒲焼きも、逆に大きくて肉厚になっていたかもしれない。
(ちなみに、松竹梅などのランクがなく
「うな重」一本というのも気持ちがいい、と私は思う)

これは、簡単そうにみえて、なかなかできることじゃあない。
何ゆえにできるのか、何ゆえにやるのか──
このことを想像すると、涙が出てくる。
そこに、店の、そして大将の、凄まじいまでの「誇り」を感じる。
いい意味での、凄まじいまでの「意地」を感じる。

少なくとも一年前、
とてもやる気を失っていた大将に、何があったかは分からない。
でも、どんなに体調がすぐれなくても、
大将が提供する「料理」は、いつも期待を裏切ることはなかった。
だから、店に来る客はみな、幸せな顔をして帰ってゆく。

これが、本当の「プロフェッショナル」だな──そう思いつつ、
あの「料理」を思い出すと、自然と幸せな気分になってくる。

toyomatsu_mini

Taka



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