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欧米化より欧米かぶれ

2013年05月08日

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大学時代の寮の先輩・同輩と
新大久保で生マッコリを賞味しつつ歓談。
先輩二人は理系、同輩はマンガ読みの師匠だったりします。
自家製という生マッコリはふつふつ泡立ち、
冷くてアルコール度も低く、
酒に強くないワタシには飲みやすくて有難い。

「村上春樹の新作は『黒子のバスケ』ですか、ヒントは?」

「なにそれ」
「ジャンプの大ヒットマンガ、登場人物の苗字にみんな色が入ってて主人公は黒、
 印象薄いのが強みのパス名人という」
「村上春樹はジャンプ読まないだろう、たぶん」
「とすると、期せずしてのシンクロですかね。
 これからは回りを活かすパサーの時代だ、みたいな」
「そうはなんないよ、若いのは皆、就職活動で自己アピールせいって刷り込まれんだから」
「そういえば日本のビジネス書も、だんだん欧米みたいになってきたねえ」
「あ、そうなんですか。先輩、結構海外多いんですよね」
「3つの何とかとか、10の何とかとか。
 階級社会で人種も多種多様でバラバラだから、簡便なルールが大事なんだよね。
 なんてことない内容なんだけど、実際、下の層には効果的なんだよ」
「そういえば『進め!江古田ちゃん』に、寝た男の本棚に『○○で成功できる』みたいな
 本ばっかり並んでるの見て、『ちっ、まずいものを喰ってしまった』っていうのありましたね」
「いや、ま、好き嫌いはあっても、実際に効くんだよね現場では」
「日本の誇った画一性も、もう終わりですかね」
「画一性って誇るもんかぁ?」
「じゃ、そこそこレベルでの均質性」
「ものはいーよーですね」
「階層化、進んでるねえ、たぶん」

帰りの電車で10年前に書かれたマンガについてのエッセイを読んでいると、

4コマブーム以降、8pとか16pのストーリーギャグ漫画が
厳しくなったという話が出ていました。
読者がわかりやすく4コマでオチがつく形式に慣れてしまって、
どこが面白いのか感覚を働かせながら
マンガに付き合うのが無理になってきた、という。
「マンガは難しい」ので、ライトノベルに若者が流れているという話も。
文章で全部説明しちゃうラノベのほうが、
モンタージュ理論を駆使するマンガよりわかりやすいってか……
欧米化かい、これも。

でも近年は『聖お兄さん』とか『テルマエ』とか『鬼灯』とか盛り返してるし、

うちの若いもんは違うぜ、Don’t you think so, honey?
と酔った勢いで独り言。
突き刺さる隣に座っていたおねいさんの不審者を見る眼。
勘違いすんじゃないぜ、これは欧米化じゃなくて、欧米かぶれなんだぜ……

洋の東西を問わず、酔っ払いは困りもんです。

moon hill



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