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感性と獣性

2011年11月04日

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Macのすごさは、ワタシは実はよくわかっていません。
コンピュータのコの字も知らないまま就職した
以前の職場がDTP主力で、
Macは当たり前にあり、
うっかりするとデータのバージョンがわからなくなる、とか
欧米仕様で、日本が磨き抜いてきた美しい組版ルールを台無しにする、とか
基本やセンスがなくても、デザインもどきができちゃう、というような
まあ本質とは離れたトコばっか気にしてました。

スティーブ・ジョブズさんが亡くなり、
功績、生き方への賛辞を連日目にします。
スゴイ人であることに全く異論はないんですけども、
絶賛一色に眉をひそめるのが、オールドレフトの性。
高橋源一郎さんが、
ジョブズさんの功績である、感覚で操作できるキーボード不要化について
人間がますます動物に近づいちゃうよなあ
とソフトに書いていたぐらいでしょうか……
ワタシが目にした、いくばくかでも批判のニュアンスを含んだ文章は。
競馬新聞のコラムにこれ書いちゃうのが、旧左翼の心意気ですかね。

自分の感性を信じなさい、思うがままに生きなさい的なメッセージと
送り出したマシンやサービスが見事にシンクロするとこが、
ジョブズさんへの賛辞をより大きくしている
と思うのですが、ビジネスマンならともかく、
知を発信する方々が手放しで心酔すんのはどうよ、と思ったりします。

Appleの製品だって、地道に実証と数字を積み重ねる
理性重視の近代科学の成果なんだし、
感性オールオッケーなら学力低下なんか気にしないで、
ゆとり教育でずーっとやればいいんに…とか。

もちろん、本当にiPhoneやiPadを使いこなすというのは、
知識や対人コミュニケーション力アップもコミ、なんでしょうけど、
うっかりすると、
魚や果物を「面倒臭いから」食べない若者が
情報の取扱いもまんま同じになっちゃうんじゃないか、
使うんじゃなくて使われちゃうんじゃないか、と
電車で周囲と没交渉でスマートフォンに夢中の人々を見て思います。

こういう文句、野暮ってんでしょうけど
感性と獣性は紙一重って感覚、
あったほうがいいような。

moon hill



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