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BEIJIN NIPPO04 幻の「四川菜」

2011年05月24日

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四川省郫県/豆板醤工場 2003

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成都/陳麻婆豆腐 2003

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麻婆豆腐(新街口・四川飯店)      水煮牛肉(新街口・四川飯店)

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糊辣虹(銀杏川菜酒楼)         夫妻肺片(夫婦肺片)

北京で最も好きな料理店──。
それは「四川飯店」以外に考えられなかった。

西単の南東、西絨線胡同に位置するこの店、
かつて清朝の創始者ヌルハチの長男が居を構えた
四合院(伝統建築)を活用し、
1959年に周恩来首相直々の指示で、
北京最高峰の四川料理店とすることが決まった。
以来、四川飯店はその地位を守り続け、
四川省出身の小平が足繁く通ったことでも知られる。

私が初めて訪れたのは1985年7月。
当時は、一般向けの棟と、
VIPや外国人観光客が使う棟に分かれていた。
うろ覚えであるが、一般向けでは、
大きな黒板に書かれたメニューを見ながら、
厨房につながるカウンターで注文する方式だった。
ビールが売り切れだったため、
西絨線胡同にある小さな売店まで
数本買い出しに行った記憶もある。

その後、北京へ行くたびに、
必ず1回は足を運ぶようになった。
四川料理の本場・成都でグルメ三昧も経験したが、
どの店もここには敵わなかった。

それほどの店だから、
今回の出張でも「特A」で取材リストに入った。
ただ、この店、1996年に高級会員制クラブの傘下に入ったため、
取材はNG。
せめて食事だけでもと、
ダメもとで訪ねてみたものの、
「会員以外は駄目だ。1人400元(約5,200円)ずつ払えば特別に入れてやる」
と高飛車に出られ、やむなく退散。

ちなみに今回、
渝乡人家、前述と同名の四川飯店(王恭府より新街口へ移転)
という北京を代表する2つの四川料理店に行ったが、
残念ながら代役は務まらなかった。

「北京へ行く楽しみのひとつが消えた」

と意気消沈するも、帰国直前に耳よりの情報を得る。

「四川省駐京弁餐廳が美味いよ」

四川省政府の北京駐在事務所のレストランがあったのである。
別のレストランを予約していたため、
今回は実際に味わうことができなかったが、
その熱気溢れる店内の様子、席を埋め尽くした人々の笑顔
──26年前の四川飯店そのものに見えた。

次回の北京、真っ先に行く店は決まった。

Taka



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