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感じる

2010年10月20日

IMG_0360

赤紫の帽子をかぶった女の子が、
ぶどうを持っている。

そういう、いわさきちひろの絵を見たら、
ジワッと涙が出ました。

私が中学生になるくらいまで、
うちのカレンダーは毎年いわさきちひろで、
いまいろいろな資料を見ていても、
油絵以外は見たことがある絵が相当多いです。

1カ月間は毎日見ていた絵でも、
わぁ、なつかしいなぁ…
としみじみするくらいのレベルなのに、
そのぶどうを持った女の子の絵には、
ドキッとして、キュンとして、
目頭が熱くなった。

一瞬、なんでなのか分からなかったけれど、
すぐに「穴」というキーワードと映像がうかんで、
それが、私が小学生のころ、
大好きでよく着ていたTシャツの絵だったと思い出しました。
「穴」というのは、着すぎて──
つまり名札を何度もつけたために、
最後にはTシャツに小さな穴ができちゃっていたからでした。

「私のいわさきちひろ」は、
ずっと「いわさきちひろの絵」で、
見たときに思い出があふれ出るものでした。

本人が前に出て語ることが少ないほど、
こういうことは多いかもしれない。
作品と思い出が交じり合って、
理屈ではなくて、心が、体が、
その人の生み出すものを好いている。
音楽とかでもよくありますが。

それが、その人への興味、憧れ、尊敬への
入り口になっていたりして、
性格上、私は、情報以上に、
そういった感覚的なものを信じています。
ある意味、その人の作品が好きな人というのは、
そういう感覚を共有している人たちだと思う。

一方的で、個人的だけれど、その感覚が、
正直、調べて入ってくるいろいろな情報以上に、
いわさきちひろという人を知りたい
という理由になっています。

読んで調べて、
だんだん頭で考えるようになることって多いです。

でも、触れて、感じ続けていたいと思う。
自分がその人へ抱く思いの、
本当に最初の部分を、何度も感じながら、
情報に当たっていきたいと思っています。

miotobi



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