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日報より/リアル

2010年03月12日

light

10年くらいまえに読んだエッセイ。

駅で人を待っていた。
少し離れたところに20代半ばくらいの女の子が
同じく人を待っていて、相手を遠くに見つけて笑った。
その笑顔を見て、
その相手が彼氏でも友達でもなくて
「お母さん」なのだということが
振り向いて確かめなくてもわかった。

娘が母親に向ける笑顔は、
ほかの笑顔と違うんだな、というおはなしです。

周りの女の人といるときに、いつもふっとこれを思い出す。

もうタイトルも憶えていない本から教わった小さな発見が、
ものを作るうえでのベースになっています。

人間を好きだなと思う、基本的に愛しいものだと思う気持ちの土台というか。

人と人とのつながりで成り立つ社会を書いていて、
それが企業や学校という複雑な社会であっても、
こんな小さな人間関係のリアルさと愛しさとが心に置かれていないと、
どこかで嘘を書いてしまう気がする。
あり得ない・嘘くさい、つまり人の心に落ちないものを、
いかにもありそうに書いてしまうような気がするのです。自戒。

Asa.s



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