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損得の彼方へ

2009年09月04日

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(日本クラウン)

昨日提出した原稿は、
渋沢栄一が1909年にメインの第一銀行以外の
仕事を退くあたりで終わります。

古稀(70歳)を迎え、500以上の会社設立に関わった“日本資本主義の父”も
「さすがに疲れたのかな」と思いました。
ところが、最近の産経新聞の記事で、
渋沢さん、もろもろの仕事を退職した2カ月後に、
関係が悪化し始めていた米国との友好促進を目指す
渡米実業団の団長として訪米したことを知りました。

もちろん飛行機なんぞはありませんから、
約半月の船旅をして米国到着、
3カ月で約60都市を回り、また半月の船旅で帰ってくるという。
90日で60都市って、そんなツアー、今時応募者があるとも思えません。
実際、最初は団長を辞退したそうですが
外相から懇請されて引き受けたという。
91歳まで生きていますから、体もお丈夫だったんでしょうが、
何でしょう、この使命感。

と、驚いていると、この年史の会社のかつての社長さんが
若い時、白州次郎に
「君、そのうち社長になるんだろう。
偉くなったら“役損”を考えなくちゃだめだよ」
と言われたとかいう話も。
「役得」じゃなくて「役損」というのがこれまたスゴい。

一昨日帰宅した際、カミさんから、
娘が合宿の手配やら確認やらで、ストレスフルであると聞きました。
旅館の対応も、相手は高校生と侮ったのか、ぞんざいらしく。
娘には「でも、そりゃなかなかできない経験だよ、夏休みでいちばんの
勉強かもな」と話しましたが、納得できない模様。
「自分ヲ勘定二入レズニ」はやっぱり難しい。

ま、父親が父親なんで、強いこたぁ言えませんが、
「役損」、何とか伝えていきたいもんだなあ、と思ったことです。

「損すれば 得する人がきっといる」 (マコ蔵心の一句)

moon hill



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