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伐採確認ツアーにて

2013年06月22日

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土曜日に団地の管理組合の植栽伐採計画確認ツアーに参加。

今年は40年に1度(うちの棟は40世帯いるのでこうなんです)
の管理組合当番なのであります。

普段ならそれでも「知らねーよ」で済ますとこですが、

震災フォーラムで鷲田清一さんが、
ワークライフバランスという言葉は根本的におかしい、
パブリックといえば仕事、プライベートといえば私生活しかないような前提だが、
プライベートにも「公」はあるはず、
それを行政や企業に任せっきりにしてきたのが近代であり、戦後の日本だ。
と指摘していたことに「ほほう」となったこともあり、
ささやかながら「公」の義務を果たすべく参加しました。

社内で勧められて読んだ小説に、

木や草花の名前をほとんど知らないヤクザ(企業戦士の暗喩かと)
がラスト、死ぬ直前に木の名前を気にする場面があり、
それが印象に残っていたことも少しあります(もう遅いか…)。

夾竹桃は倒れやすいが、枝に毒があって防虫効果があり、

うっかり箸の代用にした人が死んだこともある、とか、
山桃の実はベリーっぽくてうまい、とか、
木には剪定していい時期と悪い時期がある、など
いろいろ教えてもらいました。

震災フォーラムでは、弱者を中心にした共同体に可能性を見出そうという論が

強かったのですが、実際にはいろいろ大変だということも実感。

見学ツアーの最中に、各棟階段前の小スペースにあるギンモクセイや枇杷は
個人が勝手に植えたものなので伐採しようという話になりました。
ギンモクセイはうちの棟にあり、花が咲くと匂いで秋を感じたものですがアウト。
枇杷の木を切るしかないねと話している最中には、その棟の人が出てきて、
その棟の数世帯が、子供の小学校入学の記念に植えた思い出の木だから
どうか切らないでくれと嘆願(でもルール違反だし、根がコンクリを割るのでアウト)。
メンテナンス費用削減のために伐採予定のケヤキは、
もう動けないおばあちゃんが毎年黄葉を楽しみにしてるとかも…etc.etc.

たかだか200世帯なのに、心情的にはOKのものでも、

公平性や費用の面から、私情を踏みにじらねばなりません。
参ったな、面倒臭い……
でもこんなこと言ってちゃダメなんです、たぶん。
暑い中2時間歩きっぱなしで、ヘタレつつも反省。


text by 月岡 誠

育児本日記 #4

2013年06月18日

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ちょっとだけわがままで、
お母さんのいうことにすぐに「イヤ!」っていう
3歳の女の子が、

ある日、

保育実習で園にきてくれた高校生のお姉さんと
どうしても離れがたくて、
お母さんの想像どおり、
帰り際にだだをこねてしまった。

せっかく言えるようになった
「さよなら」も言わずに、
ぐずってお母さんに手を引かれるままになっている女の子。

しょうがない子ねぇ…

お母さんはそんなあきらめ顔で、
どこか寂しそうに見送る高校生とアイコンタクト。

と、そのとき、
女の子がお姉さんの方をくるっと振り向いて、
とても大きな声で、こう言った。
「おねえちゃん、ありがとう!」

──第5章 きちんとした躾をする より


さて、当ブログのadvertisingスペースにも掲載中の
『子育てのための なでしこ流メソッド20』

河出書房新社さまより、間もなく発売になります。

お母さんが直面するテーマを取り上げた全13章はいずれも、
保育園を舞台にした8ページのストーリーマンガと、
それに呼応する文章のパートから成り立っています。

上記は、第5章のエンディング部分から。

数あるハイライトの中でも、
「おねえちゃん、ありがとう!」のコマには
制作の過程でとくに印象深いできごとがありました。

マンガを描いてくださっている作家さんに、
初めて文章パートのゲラを読んでもらってから数日後のこと。
予定していたマンガの修正データを受け取ると、
その中に修正予定箇所としては挙げられていなかった、
第5章のラストのページが含まれていました。

「おねえちゃん、ありがとう!」と声をふりしぼる
女の子の白かった背景に、「効果線」が描き足されていたのです。

聞けば、このシーンを取り上げた文章パートにあった、
「渾身の…」という一言を受けてのはからいとのこと。

私にとっての「特別な1コマ」が生まれた瞬間でした。

装丁のブルー。
吹き出しの中のワンフレーズ。
キャラクターの仕草や表情。
各ページの意匠。
文章の中の一行。

この1冊を構成するなにかしらの要素が、
子育て中のお母さんにとって「特別なもの」になったら……と、
書店発売を数日後に控えた今、改めて思っています。


6/20発売です。

sora

ここにいない人のこと

2013年06月14日

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森ビルで行われた親鸞フォーラム

「震災×経済×仏教」を聴講。
高橋源一郎、平川克美、鷲田清一のご三方という並びで
福井出身の家内(一向一揆の本場なので真宗なんです)も珍しく同行。



人口減、右肩下がりに震災後という状況下でどうすんのよ──

という問題意識でのお話です。
一般的には成長追求ならグローバル、高付加価値化ということになりますが、
シンポでは資本主義(株式会社システム)の限界を見据え、右肩下がりを前提に
縁(ネットワーク)の再構築や人間の有限性への自覚が必要、
との趣旨が強かったように思います。

話題は様々に転じましたが、印象に残ったフレーズのひとつが

「倫理の基本は、今いない人のことを含めて考えること、
すなわち死者とまだ生まれていない子どもたち。」
東北では死者を忘れないための作業を黙々とやっているということです。
たぶんワタシの仕事(特に年史)にも必要なことかと。
なぜか、はるか昔の彼女に言われた
「ちゃんと恋愛が終わると、別れても相手が天使になって肩の上あたりでみてるんだよ。
だから、恥ずかしくない生き方をしないといけなくなる」
という言葉まで思い出してしまいました。

休憩時に喫煙所に駆け込むと、

平川、鷲田のお二方がタバコを吸いに。
こういうのが喫煙者の役得です。



text by 月岡 誠

育児本日記 #3

2013年06月11日

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2013年

6月5日(水) 都内大型書店へのFAXによる営業スタート。
         数時間後、冊数「10」と書き込まれた注文書が舞い込む。
         湧き立つ社内。久々に小躍り。

         営業の"いろは"から応用技までを授けてくださったK氏に感謝です。


* 前回の〈予告〉は次回に持越しです。

sora

育児本日記 #2

2013年06月04日

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2013年

5月某日  Amazonに本の紹介ページが出現する。
       外の世界との「つながり」が目に見える形で結ばれるのは、やはり嬉しい。
       この日から、日に数度のAmazon巡回が習慣となる。

6月3日(月) 書店発売日は6月20日と決まる。
         色校を手にした日から、ここに至るまでにはとてつもなく大きなステップが潜んでいて、
         それを越えた先にある、本当にかけがえのない日。



6月7日、完成本を関係各位の元へと送り出すことができそうです。

Amazon紹介ページはこちら。
 『子育てのための なでしこ流メソッド20』


〈次回予告〉
発売目前企画として、少しだけ内容の紹介をしてみたいと思います。
思わず胸を打たれた、イラストレーターさんのファインプレーに寄せて……。

sora


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