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育児本日記 #1

2013年05月21日

子育ての徒然を……

ではなくて、

「子育て中のお母さん・お父さん」
または「保育士一年生」に届け~!
との願いを込めた本づくりの記録。(もうすぐ生まれます!)


2013年

5月13日(月) 本文入稿。

5月15日(水) カバー、その他の入稿。

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  文字校着。初めて「白焼き」なるものを手にする。
  自分が用意した入稿データの一部に不備が見つかり肝を冷やす。
  印刷・製本をお願いしている会社のTさんが、一度ならず二度までもピンチを救ってくださる。


5月16日(木) しおりの紙決定。イメージ通りの紙が見つかる。
          「エンボス梨地」なでなで。

5月17日(金) 朝一番に、カバー・帯、しおりの色校到着。

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  ま、まぶしい…。初めて、デザイナーさんが意図したであろう「真の色味」を目の当たりにする。
  間もなく確認のため駆けつけてくれたデザイナーさんとともに、表紙と見返しの紙選び。
  見返しの紙の厚さは即決するも、表紙の方は見本帳の170kgと210kgのNTラシャを前に、
  指先での吟味が数十往復×二人分続く。
  最終的に、読者の手により馴染みやすいよう、170kgを選択。   


(つづく)

sora

コロッセオよりも、ドゥオーモよりも…

2013年05月17日

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日経新聞の「春秋」を読んでいて、気になるフレーズが目についた。

【旅の神髄はスーパーにあり】

おおっ、なんだなんだ、オモシロそう。

記事を読み込んでいくうちに、
今年2月に行ったイタリア旅行での出来事を思い出した。


私はこれまで、
インドネシア&フィリピンという
アジア旅しか経験したことがなく、
イタリアは完全に不慣れな土地だった。

いざ、ローマに降り立つと
人がデカイ、建物がゴツイ、地面がカタイ。
一つひとつ有名スポットを廻りつつも、
この土地のサイズ感に全く適合できない自分がいた。

そんな環境からか、日を追うごとに肉体・精神疲労が積み重なり、
毎日ホテルに戻るとすぐ、ぱたりと眠りに落ちていた。

そんな旅の4日目、ローマからフィレンツェへ移動した。

ホテルにチェックインして一息ついた後、
切らしていた水を買うために、ふらっとスーパーに寄ってみた。

駅前通りにある、少しさびれた小さめの食品スーパー。

そこには、
国旗柄のマカロニもなければ、
国土を象ったブーツ型の入れ物もなかった。

おしゃれな土産品の代わりに、
日本でも売っていそうなパックのハムや、
リッツに似たクラッカーなどが並んでいる。

棚に陳列されたそれらをしげしげと見まわしながら、
適当に酒とハムを手に取り、
接客する気がなさそうな店員に小銭を渡したとき

「わたし今、フィレンツェに溶け込んでるかも…」

と、なんともいえない喜びが胸に染みわたった。
これが、やけに嬉しかったのだ。

その日の夜は、ホテルでハムをつまみに一杯やりながら
全く理解できないイタリア語のテレビニュースを母と眺めていた。
すると、インテルの試合がハイライトで流れてきて、長友がゴールを決めた。

母と顔を見合わせて、思わず歓声をあげた。


コロッセオもドゥオーモも良かったけど、
「イタリアに行ってよかったなぁ」と、今しみじみ思えるのは
旅の途中で、ささいな「日常」に触れたからだと思う。



text by 栗本美可子

欧米化より欧米かぶれ

2013年05月08日

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大学時代の寮の先輩・同輩と
新大久保で生マッコリを賞味しつつ歓談。
先輩二人は理系、同輩はマンガ読みの師匠だったりします。
自家製という生マッコリはふつふつ泡立ち、
冷くてアルコール度も低く、
酒に強くないワタシには飲みやすくて有難い。

「村上春樹の新作は『黒子のバスケ』ですか、ヒントは?」

「なにそれ」
「ジャンプの大ヒットマンガ、登場人物の苗字にみんな色が入ってて主人公は黒、
 印象薄いのが強みのパス名人という」
「村上春樹はジャンプ読まないだろう、たぶん」
「とすると、期せずしてのシンクロですかね。
 これからは回りを活かすパサーの時代だ、みたいな」
「そうはなんないよ、若いのは皆、就職活動で自己アピールせいって刷り込まれんだから」
「そういえば日本のビジネス書も、だんだん欧米みたいになってきたねえ」
「あ、そうなんですか。先輩、結構海外多いんですよね」
「3つの何とかとか、10の何とかとか。
 階級社会で人種も多種多様でバラバラだから、簡便なルールが大事なんだよね。
 なんてことない内容なんだけど、実際、下の層には効果的なんだよ」
「そういえば『進め!江古田ちゃん』に、寝た男の本棚に『○○で成功できる』みたいな
 本ばっかり並んでるの見て、『ちっ、まずいものを喰ってしまった』っていうのありましたね」
「いや、ま、好き嫌いはあっても、実際に効くんだよね現場では」
「日本の誇った画一性も、もう終わりですかね」
「画一性って誇るもんかぁ?」
「じゃ、そこそこレベルでの均質性」
「ものはいーよーですね」
「階層化、進んでるねえ、たぶん」

帰りの電車で10年前に書かれたマンガについてのエッセイを読んでいると、

4コマブーム以降、8pとか16pのストーリーギャグ漫画が
厳しくなったという話が出ていました。
読者がわかりやすく4コマでオチがつく形式に慣れてしまって、
どこが面白いのか感覚を働かせながら
マンガに付き合うのが無理になってきた、という。
「マンガは難しい」ので、ライトノベルに若者が流れているという話も。
文章で全部説明しちゃうラノベのほうが、
モンタージュ理論を駆使するマンガよりわかりやすいってか……
欧米化かい、これも。

でも近年は『聖お兄さん』とか『テルマエ』とか『鬼灯』とか盛り返してるし、

うちの若いもんは違うぜ、Don’t you think so, honey?
と酔った勢いで独り言。
突き刺さる隣に座っていたおねいさんの不審者を見る眼。
勘違いすんじゃないぜ、これは欧米化じゃなくて、欧米かぶれなんだぜ……

洋の東西を問わず、酔っ払いは困りもんです。

moon hill


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