2011年05月30日
2011年05月24日

四川省郫県/豆板醤工場 2003

成都/陳麻婆豆腐 2003


麻婆豆腐(新街口・四川飯店) 水煮牛肉(新街口・四川飯店)


糊辣虹(銀杏川菜酒楼) 夫妻肺片(夫婦肺片)
北京で最も好きな料理店──。
それは「四川飯店」以外に考えられなかった。
西単の南東、西絨線胡同に位置するこの店、
かつて清朝の創始者ヌルハチの長男が居を構えた
四合院(伝統建築)を活用し、
1959年に周恩来首相直々の指示で、
北京最高峰の四川料理店とすることが決まった。
以来、四川飯店はその地位を守り続け、
四川省出身の小平が足繁く通ったことでも知られる。
私が初めて訪れたのは1985年7月。
当時は、一般向けの棟と、
VIPや外国人観光客が使う棟に分かれていた。
うろ覚えであるが、一般向けでは、
大きな黒板に書かれたメニューを見ながら、
厨房につながるカウンターで注文する方式だった。
ビールが売り切れだったため、
西絨線胡同にある小さな売店まで
数本買い出しに行った記憶もある。
その後、北京へ行くたびに、
必ず1回は足を運ぶようになった。
四川料理の本場・成都でグルメ三昧も経験したが、
どの店もここには敵わなかった。
それほどの店だから、
今回の出張でも「特A」で取材リストに入った。
ただ、この店、1996年に高級会員制クラブの傘下に入ったため、
取材はNG。
せめて食事だけでもと、
ダメもとで訪ねてみたものの、
「会員以外は駄目だ。1人400元(約5,200円)ずつ払えば特別に入れてやる」
と高飛車に出られ、やむなく退散。
ちなみに今回、
渝乡人家、前述と同名の四川飯店(王恭府より新街口へ移転)
という北京を代表する2つの四川料理店に行ったが、
残念ながら代役は務まらなかった。
「北京へ行く楽しみのひとつが消えた」
と意気消沈するも、帰国直前に耳よりの情報を得る。
「四川省駐京弁餐廳が美味いよ」
四川省政府の北京駐在事務所のレストランがあったのである。
別のレストランを予約していたため、
今回は実際に味わうことができなかったが、
その熱気溢れる店内の様子、席を埋め尽くした人々の笑顔
──26年前の四川飯店そのものに見えた。
次回の北京、真っ先に行く店は決まった。
Taka
2011年05月16日
2011年05月13日



北京出張への出発前、事務所でリクエストを募った。
「買ってきてほしいもの」
「撮ってきてほしいもの」
「食べてきてほしいもの」
……。
そのなかに、「アド街みたいなしゃしーん」 という、
無視に値するリクエストがあった。
テレビ番組のアド街ック天国で、
女の子が連続して出る「女の子コレクション」のような写真、
ということらしいが、その場は聞き流した。
出張4日目、“北京の原宿”とも言える南饠鼓港で、
何故かそのことを思い出した。
胡同の街並みのなかにある南饠鼓港は、
旅慣れたある中国人がカフェを開いたのをきっかけとして、
欧米人を中心に人気を集めるようになった細い通り。
7~8年前から、センスの良いユニークなショップや、
お洒落なカフェやBARが立ち並び、
内外の観光客に加え、地元の北京っ子にも支持されていた。
その後、貸店舗の家賃が高騰、
「毎年、倍近くの賃料を請求されて、泣く泣く移転した」
というように、良心的な店が相次いで撤退した。
とはいえ、人気は翳ることなく、
いまなお外国人観光客や“お上りさん”が
こぞってやって来るホットスポットに変わりない。
今回の取材は、イギリス人オーナーが経営する「创可贴」。
店名が「絆創膏」を意味するこの店は、
オリジナルTシャツの専門店。
人気店でかつ店内が狭かったこともあり、
取材班に加わらず、単独でストリート散策へ向かう。
約30分間、ひたすら通りを行き交う人たちを被写体に、
シャッターを押し続ける。
果たしてリクエストに応えられたかどうか、、、、。











Taka
2011年05月09日


北京泡菜


炒肝


猪肉大葱包子
今回、北京のおばちゃんに対する印象がとてもよかった。
「半边天」(天の半分をささえる者=女性)と呼ばれるように、
中国では昔から女性の存在感が抜群に大きい。
そのなかで、北京のおばちゃんは、
元気で明るく、パワフルにシャキシャキと働く。
東京・下町のおばちゃんに通じるところもあるが、
それにプラスして、親しみやすさと温かさを感じる。
どっかで会ったよなぁ──そんな雰囲気を漂わせてくれる。
今回の取材では、鼓楼のすぐそばにあるモツ煮込みの老舗、
「姚記炒肝店」のオーナー店主がその典型であった。
「炒肝」と言っても、肝を炒めた料理ではなく、
豚の肝や腸をくず餡に入れて醤油風味で煮たものである。
店の常連は皆、この炒肝と、
「猪肉大葱包子」(いわゆる豚まん)を一緒に注文する。
炒肝は、細かく刻んだニンニクのパンチが効いて飽きがこない。
小碗(4元)では物足らず、
大碗(6元)を平らげる人が少なくないのもうなずける。
そして、葱と豚肉がジューシーな猪肉大葱包子(1ケ1元)が、
まったりとした炒肝のくず餡と意外なほど相性がいい。
取材後、あまりにも美味かったため、包子1ケずつを改めて注文すると、
このオーナー店主、「それじゃあ少なかろう」と、
スタッフ全員に小碗と包子2ケずつ、
さらに口直しに「炝拌萝卜皮」(皮付大根の漬物:6元)も
振る舞ってくれる。
食後、お金を払おうとしても、頑として受け取らない。
それどころか、最後には冷えた「矿泉水」(ミネラルウォーター)を
1本ずつ持たせてくれる。
この日は日中、真夏並みの暑さだっただけに、
まさに至れり尽くせりであった。
北京に来るたびに必ず会いに行きたいおばちゃんがひとり増えた。

Taka
2011年05月03日



花巻 皮蛋痩肉粥


正宗煎餅


腊汁肉夹馍
早餐(朝食)の豊かさで、日本は中国に敵わない。
今回、十数年ぶりに泊まったホテルは、
北京市の南側、天壇公園の西隣に位置する。
下町情緒が色濃く残り、
「老北京」を体感できる数少ない場所である。
ホテルから数十メートルの通りに出れば、
「早点」が味わえる店が何軒か連なる。
さらに、一本脇路に入ると、
メニュー豊富な特色ある屋台が加わる。
・包子(1ケ1元)
・小龍包(10ケ4.5元)
・皮蛋痩肉粥(1椀5元)
・油餅/油条(1本1元)
・豆漿(豆乳)(1椀1元)
・餛飩(雲呑)(1椀10元)
・花巻(蒸しパン)(2ケ1元)
・正宗煎餅(中国風クレープ)(1枚4元) ( 1元≒13円)
……
今回の出張での一押しは、「正宗西安腊汁肉夹馍」。
白くてちょっと堅めで、表面をパリっと焼いたパンの中に、
「腊汁肉」という長ネギたっぷりのジューシーな肉を挟んだもの。
いわば、西安式ハンバーガーである。
パリパリ、サクサク、ジュワーッ……。
1ケ9元。
二人で半分ずつ分けて食べても、十分な量である。
これに1本1.5元の燕京ビールを合わせれば、
文句なし“最高の早餐”となる。

Taka
2011年05月02日
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